ついに

1年かけて準備してきた音楽制作事業プロジェクト。
ここにようやく、発表できることになりました。

『日本を代表するアーティスト西慎嗣氏の Studio S-West(スタジオ) / Shinji Nishi Music School(スクール) 様との代理店契約締結に合意。音楽制作・配信を支援するサービスを開始。』

そう。あの西慎嗣氏です。

ミュージシャンズミュージシャン。伝説のギタリストでありコンポーザー。
直接の知人で唯一のグラミーの授賞式に出席した方です。
本当は昨年末には発表できたのですが、非常に残念なことにまさかの covid-19 の感染拡大で送れてしまいました。

しかし、その間も時間を無駄にすることなく前準備の実績を積み上げてきました。
2つのプロモーションのパイロットプロジェクトを始動。
「視聴数向上パイロットプロジェクト」と「エンゲージメント向上パイロットプロジェクト」
いくつかのコンテンツを題材にテストした結果、傾向と対策が見え、その成果として以下のような成果を出すことができました。
企画さえきちんとすれば、まったく無名のアーティストでも、これだけの視聴とエンゲージメントを獲得できるのです。

まだまだ、covid-19 の収束は見えてきませんが、これにめげることなく進めてまいります!

みなさんも、どうかお身体だけには気を付けてお過ごしください。

SDL Trados へのプロジェクト新規インポート自動化ツール #2

【前回までのあらすじ】
SDL Trados が高価な「業務用」を謳ったソフトウェアにも拘わらず、スクリプティング機能がないことから、自前でスクリプティング機能を持たせるため Sikuli(SikuliX)のコードを吐き出すプログラムを作成した。

で、今回はまず、SikuliX のことについて簡単に。
Sikuli は、もともと GUI のテストツールとして作られたもので、ユーザーの操作を自動的に行い、バグをあぶりだすためのツール。
オープンソースで、誰でも用途を限定されずに無料で使用可能。つまり、商用利用も可能、ということです。
公式サイトは、こちら。

http://sikulix.com/

処理系は、Jython (Python on Java)。Sikuli 用のコードも Python 文法に従う。
超有名なツールで、いろんなところに紹介されているため、詳細はここでは省略します。

// Sikuli の詳細を知りたい方は、サーチエンジンで「Sikuli」と入れてみてください。
// 凄い数の参考情報が出てきます。
// かなり面白いですよ。

現行バージョンは、1.1.4。
インストーラー不要で、圧縮ファイルを展開すればすぐに使用可能。

ただ、テストツールということもあり、今回のような場合、Sikuli の中だけで閉じたシステムを作り上げるのは無理。(特にユーザーとのやり取りが発生するようなものは難しい。)

なので、Sikuli のコードを吐き出すプログラムを作成し、Sikuli はそれを読み込んでただ実行するだけとした。これなら、Sikuli のコードメンテナンスも楽になるしね。

(#3 に続く)

いやぁ、狭い業界

先日、弊社に「フリーランス翻訳者/レビューア」として、応募して来られた方がいた。

業務経歴書を見ると、悪評を頻繁に耳にする「ある発注元の日本のレビューチーム」で仕事をされていたことが記載されていた。

懇意にしている翻訳会社さまに、ちょっとご意見を伺ったところ、「絶対にやめておいた方が良い」とのご忠告をいただいた。

もちろん、丁重にお断りしました。
トライアルをするまでもない。そんなメンバーが入ったら、プロジェクトがクラッシュするのは目に見えてる。そこのレビューチームの「プロジェクト クラッシャー」振りは酷いらしく、とにかくケチをつけることが自分たちの仕事だと考えているので、外注先が嫌になって辞めちゃうのだ。

日本語のことも、IT のことも良く分かってない(プログラムコードですらまともに書けない)ど素人の帰国子女が、IT の常識にそぐわないレビュー結果を送り付けてきたり、とんでもない要求をしてくるらしい。 しかも、超低単価で。

たとえば、弊社なら、翻訳者1人が翻訳したものを、LQAerが2人(LQ1/LQ2)、FQAerが1人の計4人がワークフロー上に存在する。数百単語のファイルにどれだけの工数が割けるか、資本主義社会に住んだことがある人間なら誰もが分かるはずなんだけどね。
時給に換算すると、「マクド**ドで、アルバイトした方がマシ」なんてことになりそうなこともある。

Windows 7/8/10 のアップデートで VBA が動作しなくなる現象の関連情報

弊社から無償配布させていただいている「産業翻訳用便利ツール」群は、元々社内用ツールとして perl や Python で書いたプログラムコードを VBA 化したものですが、Windows のアップデートにより、VBA が動作しなくなる現象が報告されています。

米Microsoftは8月14日(現地時間、以下同)、13日付けでリリースしたWindows 10向けの月例更新プログラムで不具合が生じていることを明らかにした。「Visual Basic 6(VB6)」で作成したアプリケーションや「Visual Basic for Applications(VBA)」で作成したマクロ、「Visual Basic Scripting Edition(VBScript)」で作成したマクロやアプリケーションが応答しなくなり、“invalid procedure call error.”というエラーが発生することがあるという。

 この不具合は「Windows 7 SP1」以降のクライアントOSと「Windows Server 2008 SP2」以降のサーバーOSに影響するが、執筆時現在、回避策は案内されていない。

 同社は現在、この問題を調査中とのこと。VB6やVBA、VBScriptで作成したアプリ・マクロを利用している場合は、修正プログラムが提供されるまでアップデートを控えた方がよいだろう。もしトラブルに見舞われた場合は、今のところ更新プログラムのアンインストールを試みるしかなさそうだ。

Impress Watch 8/16(金) 13:22

Web に良いまとめがあったので、リンク掲載しておきます。

http://blog.livedoor.jp/nichepcgamer/archives/1075495666.html

弊社製の無償ツールをご利用の場合で、突然動作しなくなった、というような現象が発生した場合、こちらの可能性も視野に入れてみてください。

SDL Trados へのプロジェクト新規インポート自動化ツール #1

SDL Trados には簡単なスクリプト機能ですら搭載されていない (業務システムと銘打って結構な値段で売られているのにね)。フリーウェアのテキストエディタでさえ、搭載しているようなマクロ機能もない。

どう考えてもあり得ないでしょう。

多数のプロジェクトをクライアントから送られてきたとき、特に、Web ページ翻訳のようにそれぞれがとても小さなプロジェクトファイルの場合は、この機能がないと本当に大変なことになる。
なにせ、ひとつひとつはたかだか 10 wwc 程度のプロジェクトファイルだったりするからだ。
10 wwc ってことは、売上でいったら数百円。そんなプロジェクトのインポートだけに、手間を掛けていられない。しかも、Web ページ翻訳の場合は、プロジェクトファイルも似たような名前のものが多く、インポートを間違えると LQA/FQA や納品時に大変なことになる。
手作業でインポート作業をしているとミスが必ず生まれるし、ミスをないようにしようとすると、本当に気を遣う。

しかも、1つのプロジェクトファイルをインポートするだけで、ダイアログボックスがいくつも表示され、多くの手順が必要なのだ。

RPA ツールを使えば、自動化は可能だが、RPA ツールと言えば「激安 RPA!月額3万円~」とかで、翻訳作業の1段階だけに導入するにはハードルが高い。

そこで弊社では、Sikuli というフリーのテストツールと、自社開発した Sikuli 用のソースを吐き出す perl と Pythonプログラムで自動化しているのだが、その perl / Python のコードを VBA 化して Excel さえあれば使えるようにしてみたので、その使い方などを、今後、ここで紹介していこうと思う。

このページって何なの?

世の中にはちょっとしたことで楽になるんだけどなぁ、ってこと、ありますよね。
「誰かやってくれないかなぁ」ってこと。

ウチのメンバーは IT エンジニア上がりばかりなので、産業翻訳業界は意外とIT化が進んでないな、と感じることが多々あり。自分たちでプログラムコードを書いて社内ツールとして使ってきました。

たいていそういうツールって、Perl や Python で書いているので、配布すると言っても、その環境自体を用意してもらわないといけないしサポートも面倒なので、してこなかったのですが、VBA 化してちょっとずつでも共有していこうかな、と。

とはいっても、ツールだけじゃ、すぐにネタ切れになるのは火を見るよりも明らかなので、日々感じたことなどもつらつらと書かせていただくことにします。

そういうワケで、こじんまりやって行きます。