SDL Trados へのプロジェクト新規インポート自動化ツール #1

SDL Trados には簡単なスクリプト機能ですら搭載されていない (業務システムと銘打って結構な値段で売られているのにね)。フリーウェアのテキストエディタでさえ、搭載しているようなマクロ機能もない。

どう考えてもあり得ないでしょう。

多数のプロジェクトをクライアントから送られてきたとき、特に、Web ページ翻訳のようにそれぞれがとても小さなプロジェクトファイルの場合は、この機能がないと本当に大変なことになる。
なにせ、ひとつひとつはたかだか 10 wwc 程度のプロジェクトファイルだったりするからだ。
10 wwc ってことは、売上でいったら数百円。そんなプロジェクトのインポートだけに、手間を掛けていられない。しかも、Web ページ翻訳の場合は、プロジェクトファイルも似たような名前のものが多く、インポートを間違えると LQA/FQA や納品時に大変なことになる。
手作業でインポート作業をしているとミスが必ず生まれるし、ミスをないようにしようとすると、本当に気を遣う。

しかも、1つのプロジェクトファイルをインポートするだけで、ダイアログボックスがいくつも表示され、多くの手順が必要なのだ。

RPA ツールを使えば、自動化は可能だが、RPA ツールと言えば「激安 RPA!月額3万円~」とかで、翻訳作業の1段階だけに導入するにはハードルが高い。

そこで弊社では、Sikuli というフリーのテストツールと、自社開発した Sikuli 用のソースを吐き出す perl と Pythonプログラムで自動化しているのだが、その perl / Python のコードを VBA 化して Excel さえあれば使えるようにしてみたので、その使い方などを、今後、ここで紹介していこうと思う。

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